眠れない夜は永い

もうこれで最後だと思った瞬間を綴っていきます

耳をすませば

思春期の感情が至る所でぶつかりあっていて

とてもよかった。

摩耗して輝くものもあれば、そうでないものもある。

原石はその輝きを内包しているからこそ、

無条件に美しい。

「私も試してみる」

「私だって役に立ちたい」

「聖司」って呼び捨てにする雫は、

自分自身をあてもなく擦り続け、

痛くてとても美しかった。