2021-01-01から1年間の記事一覧
「令和ももう4年なんですね」 「令和になってからもう4年なんですね」 と言ってから、平成から令和になったのは4月から5月にかけてだから、単純に年を越したからといって令和になってから4年と言うわけではないんだな、と考え込んでいたら君はいなくなってい…
希死念慮というと病院行きなんだろうけど、私にとって死は生の否定ではなくて、究極の快楽だと思っている。 ショートケーキのイチゴを最後まで残しておくみたいに、死は最期まで尊いものとしてあるべきだ。 死に際を美しくするために生きてるようなもので、…
得体の知れない不安感に襲われる朝。 様子を見ておこうとそっとしておいた内出血が、翌朝には触れられないほど腫れていることが多い。 毎日死にたいと思う。 死ぬ勇気のある人を羨ましいと思う。 でも、生きててくれてありがとうと言ってくれる人がいる。 私…
もっと反抗したらいいのにと思う。 私は親とか先生に反抗しまくったから 今、生きてる。 反抗できる環境にしてくれて感謝してる。 傷つく言葉を知ってたから、 傷つく言葉をめっちゃ言うたし、 腹立つ態度を知ってたから、 腹立つ態度をめっちゃとった。 そ…
部活の大会の朝、体調が悪く、 やむなく欠場した。 無視をされ始めたのはその日からだった。 だから、少女も無視をした。 自分自身を。 だれも少女を見てくれる人はいなかった。 学校に行かなければ咎められるのに、 学校に行っても、誰も褒めてはくれなかっ…
少女は 成績が良いと褒められた 少女は困っている人を助けて 遅刻をした 少女は 遅刻を咎められた 成績は褒めなくていいから 遅刻を咎めてもいいから 困っている人を助けた行為を 見て欲しかった 少女は 自分を見て ほしかった コロナ禍の中で死んでいく人 …
少女は孤独だった。 クラスで孤立しているのではなく、 心がいつも独りだった。 話しかけてくれる友達もいるし、昼の弁当を食べるグループもある。教室移動の時はいつも隣に友達がいる。 皆、少女を好いてくれている。 ただ、少女自身は誰一人として好いてい…
「毛嫌いしないでよ、私がいなくなったらきみは本当に孤独だよ、相対的な孤独ではなく、孤独を孤独として誰も認めてくれない、そんな世界なんだよ」 そう言ってその存在は夢に現れた。 仰向けの私に覆い被さって、 私は今、外部から襲われることの不安に苛ま…
他人の顔がウイルスに見えてくる。 なるべく見ないようにする。 1人の時間。 「人の温もりが感じられなくなった一年でした」 「こんな時期ですが頑張りましょうね」 「落ち着いたらご飯行こうね」 少しばかりも共感できないフレーズが私の生活を覆い尽くす。…
学生時代、indigo la Endをウォークマンに入れて暇があれば鴨川を歩いていた。 最近は時が進まないな、と感じることが多いから、 仕方なく昔を思い出す。 学生時代の友人が夢に出てくる。 誰一人として連絡はとっていない。 仕方がないから、 indigo la End…
あの先生が黒板を叩きつけたときの気持ちを、友人たちに自分だけが映画に誘われなかった訳を、 しゃべったことないあの子が見つめるグラウンドの先を、 夕日に照り返しを受けたエナメルバックの中身を、 イヤホンの音楽を、 志望調査を、 知らないままに。 …
会うのやめよってなると安心する自分に不安になることがある。 ニュースをつけるたびに明日死ぬのかなって思う。 大切な人をなくして、自分の心が死ぬのかなって思う。 いつもいつもそんなことを考えてるわけじゃなくて、たまに考えてる。 その考えが何も救…
教室の学ランがワイシャツに変わる瞬間が好き。 体育の後の制汗剤と汗が混じった甘酸っぱい匂い。 シャツの中の行き場のない暑さをうちわであおぐ仕草。 身長が足りてないのに黒板を消すときのスカートの揺れ。 放課後のグラウンド。 立ち止まって挨拶をする…