眠れない夜は永い

もうこれで最後だと思った瞬間を綴っていきます

弟の卒業式

昨日弟の卒業式に行った。

 

最後のホームルームでは、

一人ずつ答辞を述べていた。

それぞれ、

どんな3年間だったのか、

私には想像もつかないけれど、

みんな、

たぶん楽しいことよりも、

辛いことがちょっとだけ上回っていたのではないかと思う。

 

青春って、

響きが爽やかで、

甘酸っぱい味のするもの。

でも実際は、甘さよりも少しだけ、

酸っぱさが上回ってるものだよ。

それでいい。

それでいいんだよ。

 

「酸っぱくて、少しばかり涙が出る」

 

友達に裏切られ、

孤独に苛まれた夜もあったろう。

先生は自分のこと、

ちっともわかってくれないと、

大人に絶望したこともあったろう。

親とぶつかって、

思ってもない酷いこと言ってしまって、

傷つけることが、

傷つくことよりも、

何倍も辛いことだと、

痛感した日もあったろう。

挫折挫折挫折。

 

そんな毎日が、

いつか、

特別だったって、思える日まで、

さようなら。

 

それを卒業と呼ぶんだよ。