眠れない夜は永い

もうこれで最後だと思った瞬間を綴っていきます

無性愛者という告白

朝から不倫報道で持ちきりだった。

みんな、不倫はダメなことだと、口を揃えて言っていた。

 

私は、恋愛感情っていうものが正直よくわからない。

したがって、浮気されたら傷つく人の気持ちもわからない。

日々、人一倍他人に敏感で、鬱々とした社会生活を営んでいるのにも関わらず、恋愛となるとたちまち鈍くなる。

 

一方周りの人は、不倫した人とその相手をものすごい勢いで責めている。

でも私はその渦に入れない。

不倫は悪いことだと脳ではわかっている。

子供がいれば子供も傷つけてしまうし、慰謝料とかも発生する。

不倫された方がかわいそうだとか、不倫した側がサイテーだとか、そういう感情が湧かないのだ。

 

だから、そういう報道を見るたびに、疎外感を覚える。

 

この世界にいてもいいんだろうか、と思う。

 

私も、誰かを愛せる人間で、浮気されて傷つく人間で、ありたかった。

 

浮気されて傷ついてる人間を全力で励まし、浮気した人を全力で責めてみたかった。

 

「そんな責めんなよ。夫婦間の問題だから、周りはほっとけよな」

とか言ってみたりしたけど、

その言葉の裏には、

無性愛という背景があったんだ。