日本の自殺者が10年連続で減少しているらしい。
政府は26年までに先進諸国と同水準の13.0人以下にする目標を掲げているという。
じゃあ、13.0人の人たちは死んでもいいんだろうか。
そもそも自殺者がいること自体、
何かが狂っているはずなのに、
自殺者の数値を目標に掲げたところで、
何ができるんだろうか。
それ自体が間違っていないか。
たとえば、
あるトンネルを掘るとき、
ビルを建てるとき、
工事に携わる人の中で、
だいたい何人犠牲になるか、
計算された上で、
着手されるらしい。
この世に生れ落ちたということは、
みんな同等に自殺する可能性が、
与えられていて、
その可能性が計算されているものなのだろうか。
いや、そうではないだろう。
誰も、自らが自らを殺める事なんて、
あってはならないはずなのに、
いつから、人間は、
何人か自殺するのはしょうがないと思うようになったのだろうか。
「自殺する人は心がどうかしてる」
「異世界の人間」
「鬱だな」
「くそ、人身事故だったよ」
「誰にも迷惑かけずに死ねよ」
「見知らぬ自殺者に思いを馳せるなんて、優しいんだね」
人間は生臭いということを、
どうして、生きてる人間は、
忘れてしまうのだろう。
存在してokな肉体が腐る瞬間を、
どうして憎めないのだろうか。