眠れない夜は永い

もうこれで最後だと思った瞬間を綴っていきます

もしも君が泣くなら

世界が美しいからという理由だけで、

ほんとに他人とわかりあえるのかな?

 

わかりあえると言ってほしい。

 

だるい日々が続いていた。

 

他人と私はどうせお互いに対する温度が

一致することは一向にないし、

こちらが期待すればするほど疲弊するし、

向こうに期待されればされるほど、

それに応えられなくて、

疲弊する。

 

そうやって、

他人とは、どうせわかり合えないのだと、

ぷつりぷつりと縁を切って生きてきた。

それは、歳を重ねるとともに加速して、

3年間学生時代をともにした友人とは、二度と会いたくない、感情から、

今日会った相手に明日もう会いたくない、

そんな衝動へと変わっていった。

 

なにも成長していない、

後退していく自分に腹が立った。

 

でもさ、相手がどんなに、

そして、自分がどんなに、

醜くとも、

汚くとも、

会いたくなくとも、

たとえば桜はどうしても綺麗で、

その感情は、

薄く重なっていてほしいと、

そう願う。

 

願っててもいいですか。